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【僕の部屋の片隅で】
淡い光が差し込んだ部屋の隅で 僕は1人、俯きながら涙を流す
「愛してる」と言えば良かった 「ありがとう」も言えずに
君は僕の傍から離れて行ってしまった
「ごめんね」その言葉だけが 僕の心に残ってる
唯一つの 君からの手紙に書かれた言葉
もっと早くに 君に出会っていれば
もっと早くに 君を好きになっていれば
こんな想いはしなくてよかったのかな?
僕の頭から君が消えてくれない
ねぇ、どうして?
「愛してる」も「好き」も分からなかったちっぽけな僕に
あの時優しく微笑んでくれたのはなんで?
どうせなら出会いたくなかった どうせなら・・・
嫌ってくれたらよかったのに
こんな恋がまたくるのなら 僕に感情なんていらないよ
君に教えてもらった感情は、また、君によって忘れてしまうのだから
最初からいらなかったんだよ
でもね、今でもどうしても消えない感情が一つだけあるんだ
どうしても言えなかった・・・どうしても伝えられなかった
「君を・・・愛してる」
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