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口から零れた一つの欠片を
きっと君は拾うだろう。
『もう一回。』と
それに対して僕はきっと
ゴミ箱を用意している。
君の欠片を拾ってしまわなければ
僕はきっと、自分の欠片を
そのゴミ箱へ捨ててしまうだろう。
そこまで予測していて
その欠片を受け入れてもらおうだなんて
そんな甘いこと思っちゃいないさ
だからいいんだ
いつか君が、僕の前から
消えてしまう・・・その日まで。
この欠片はずっと、壊れない。
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