危機一髪❗赤点‼留年⁉

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危機一髪❗赤点‼留年⁉

専門科目の試験が続々と入り、朝から夕方まで解剖学や、生理学、病理に微生物…と、どんどんテストをこなすだけの地獄のテスト週間。そこでどれだけ赤点を回避するかが最大の課題だった。 専門科目で一番苦手だったのが、今でも苦手な解剖。呪文のように暗記するしかない骨や筋肉の名前。どれだけ覚えさせるのかと思うくらいの数の骨筋から身体は成り立っている。 …そんな解剖学の点数は45点。100問近い嫌がらせ問題は、予想した通り赤点だった。そして、意味のわからない生理学…55点。解剖生理学は基礎の基礎。それが両方とも赤点なんて、救いようがない奴だと、自分でも思った。 二教科赤点。それは単位がとれない=留年という危機がそこまで迫ってきたきたということ。 夢半ばで終わってしまうのか…それはさすがに許されない。 再試は絶対に落とせないので、必死になって覚える…こんな必死になるくらいなら、はじめからやればいいのに。(そのときは思わなかったのだ) 再試問題はもちろん問題が全然違う。今思うと、再試のために払うお金がもったいない。あの当時は何も考えていなかったなぁと、反省するばかりだ。 まぁ、そんな後悔はさておき、再試を行う度に、どんどん留年が間近になる人たちが増える。 気が付くと、クラスの1人…2人と脱落者がでてくる。一年目からこの調子で、二年、三年と三年間で留年や退学者が1割になっていた。 まぁ、こんな勉強嫌いな私が留年もせず、三年間それなりに勉強して頑張ったものだ。 でも、一つだけ誇れることがあった。(他の人には当たり前のことだが)専門看護のテストは赤点は全くとったことがない。看護のテストは実習などで使うからか、やはり頭にはある程度入っていたみたいだ。 って、いうより看護の場合基本的なその科のポイントを覚えるとなんとなくわかるのである。 そうやって、三年間の地獄のようなテストを乗り切ってきた。 三年間の最後に、人生を決める最大の試験が、本当に地獄だということは三年生の12月頃までわからなかったが…(気付くのが遅いって…)
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