880人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
「本気で、あの時はへこんだよ」
春斗が笑って言った。
あの時とは6年前のラブレター事件。
「だって…断れなかったんだもん。
それに、花保ちゃんだよ!」
「俺、マジで興味なかったもん」
嫌そうな顔で言う春斗。
「…そんなの知らなかったもん」
6年も前の事、今言われても…。
「俺が興味があるのは、あずみだけ」
ニッコリ笑って、私を抱き寄せる春斗。
恥ずかしいんですけど…。
私の気持ちを察したのか、私の顔を覗き込む。
「ははっ照れてやんの」
「…バカ春斗」
春斗の目を避けて、春斗の胸に顔を埋めた。
あの時気付いた気持ち。
6年経ってやっと実る事が出来て、今、凄く幸せ…。
いつまでも、春斗と一緒にいれたらいいな。
End。
最初のコメントを投稿しよう!