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『1時間だけ寝かせて』
拝むように手を合わせる春斗に
「じゃあ、今日はゆっくり寝てなよ」
って言ったんだけど、
『せっかく来てくれたんだから、いてよ。1時間経ったら起こしてね』
って逃げれない様にって膝枕させられて、かれこれ2時間経過…。
足痛いし…。
起きないし…。
「ハァ…。」
「春斗、起きてよ。
足痛いんだけど…」
春斗の体を揺すってみる。
「う…ん…。」
ダメだ…。
ほっぺを突いてみる。
「…ん」
唇を指で押してなぞってみる。
「んんっ…」
……キスしたら、どうなんだろう?
って、変な事考えちゃってるし…。
一人赤面する。
でも…しちゃおっかな…。
そっと、顔を寄せてみる。
「ん?…」
残り数㎝で、春斗と目が合って―――。
「わぁっ!」
「痛っ!」
慌てて体を起こしたら、膝から春斗の頭も落としてしまった。
「…あずみ…痛いんだけど…」
春斗が頭を押さえて体を起こす。
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