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「さっき、何しようとしてたの?あずみちゃん!」
下から顔を覗き込んで来る春斗から目を逸らし、慌てて言い訳を考える。
ど、どうしよう…。
目線を泳がして、たまたま目に入った、置いてあった上着を指指す。
「あ、あれを取ろうとして…春斗に何かかけた方がいいかなって…」
自分で分かる。
苦しい言い訳。
「ふぅ~ん」
春斗が全く信じていない返事をした。
「だ、だいたい春斗が悪いんだからね!」
「俺?」
「そ…だよ。2時間も身動き取れなかったんだよ。だから…」
キス未遂を隠す為に、怒ってるふりをした。
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