キミとの出会い

6/9
882人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
あれは小学校の4年生の時、同じクラスの女の子に、春斗にラブレターを渡して欲しいと頼まれた。 その時、複雑な気持ちになったけれど、断り切れずに春斗に預かったラブレターを渡した。 春斗とは、ずっと仲のいい友達で、だけど、ラブレターを渡す時、春斗がその子と付き合う事になったら、どうしよう…。 そしたら私とはもう一緒にいてくれなくなっちゃうんじゃないかって、不安で…。 その時初めて春斗の事が好きなんだって気付いたのだった。 ラブレターを受け取った春斗は 「これ、あずみちゃんから?」 ちょっと驚いて、でも少し嬉しそうに言った。 「え?いや、私じゃないよ…頼まれちゃって…」 バツが悪くて俯く。 春斗は手紙を裏返して宛名を確認した。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!