第二問

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暫くすると、バタバタと足音が聴こえてきた。 なかなか重量感のある足音はアイツだろう。 「よう、って山田じゃねえか!?どうしてFクラスにいるんだよ?」 これまた去年同じクラスだった坂本雄二だ。 坂本に理由を話した。 「成る程な。お前の考えはよく分からんが、今年もお前と一緒だと色々助かるぜ」 因みに坂本とは小5の時に同じ学校だったんだ。 小学生の時に神童と呼ばれるほどの秀才だったが、今はガタイの良いバカになってしまった奴だ。 体つきも性格もあの頃とは全く変わっていて驚いたものだよ。 小6の時に僕が転校したから、坂本がああなってしまった理由がよく分からない。 ただ、神童だった頃の頭の良さをたまに見ることがある。 とはいえ、自分の興味があるものしか頭が働かせないけどね。
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