「機械の魔人」

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「皆、指定の場所に着いたか?」 竜也が無線で、各々の指定の場所に着いたかと指示が送られる。 冬牙も、廃墟の一軒家と思われるニ階に銃を構えながら待機していた。 今回の作戦自体は、おとりの情報をリークさせ、そこでのこのこ来た女共を殲滅……というのが作戦内容。 おとりの情報とは、不穏な動きを見せる廃人達の大掛かりな集会が行われると。 行われる場所自体は、かつてハチ公前と言われた場所なのだが、そこに着く前に女共を叩くというのだ。 市街地ということで、地の理はこちらにあるので、男側が有利。 「お、どうやら、女共がお目見えのようだぜ」 野太い声を、意気揚々と張らせたのは晃で今にも、手に持っている銃の引き金を引きそうだ。 軍で採用されている、装甲車が3台に最新鋭のエネルギーライフルを持って行軍する歩兵の数々。 それだけでも、戦力差は相当なものだが、奇襲するということが最大の武器である……その自信が竜也に判断を下す。 「よし!各員、一斉射撃!!」 その無線の合図と共に、静かな廃墟の街に銃声の雄叫びが引っ切り無しに鳴り響き、牙を見せつけるのに十分だった。
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