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「やったか!?」
「いや……馬鹿な……あれはウォーソルジャーだと?」
竜也が目を疑ったのは、肉片ではなく機械の骨格だった。
ウォーソルジャーとは、人型自立戦闘兵器で高度な命令は出来ないが、インプットした単純な命令はこなせる兵器の事。
その為、モニターで認識した男達だけを攻撃するように設定されており、単純な戦闘力なら一般人のそれを大きく上回る。
「なら、歩兵はどこ……」
そう竜也が言いかけた時だった。
背後から近づく、死を告げる女神達がほほ笑む。
「ここだよ♪」
女の声がした後、竜也の声が途絶える。
その後からだろうか、銃声と共に男達の悲痛な叫び声が聞こえ始めたのは。
「くそ、どうしてこうなった!?」
次々と連絡が途絶えて行く仲間達に居き場も無い焦りの色を浮かべる晃。
(あれは多分、俺達の位置を探る為のおとりだったんだろうな)
恐らく、リークされた情報にわざと乗り、逆にこちらを根絶やしにする腹積もりだったのだろう。
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