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問題はその言葉を信じても良いかどうかだ。その言葉、情報が本当に合っているのか。ここがRPGとの違い。人間は嘘をつく。僕みたいに。
「【解体】(バラ切り)ぃぃぃぃぃ!!!」
そんな僕の考えを遮るかのように雪丸が攻撃を繰り出す。今度はいつもと何かが違う。殺気というかなんというか。裏手の回転技。おそらくあいつはこれで決める気だ。
「はっ!いいねそういう真っ向勝負!受けてたつぜ!」
青空が笑う。そしてそれと同時に雪丸の技に右の拳を突っ込む。
「ば、馬鹿野郎!そんなことしたら……」
当然、肩と腕がお別れをすることになる。
「うへへへ!!右腕頂きぃぃ!!!!」
「あっそ。だが……てめぇの顔面は俺様がもらったああああ!!!」
一瞬。青空は右腕を引っ込めた。
「なっ……!!」
気付いた時にはもう遅い。雪丸の両手は空を切る。思い切り振り、しかも空中。当然ながら今の彼の体は、というか顔面は幼児でもたやすく触れられるほど【ガラ空き】な状態だ。
「おらよおお!!」
青空は雪丸の顔面を【左手】でぶん殴った。
「ふべゃあああー!」
変な声をあげて雪丸は空中を鮮やかに舞い、きれいに背中から大きな音をたて着地した。というかぶっ飛ばされた。雪丸は軽く意識を失っているようだ。
「やった…のか…。ってか左手!?お前さっきまで顔面殴る時は毎回右手だったはず……」
「あん?俺様はそんなこと一言も言ってないぜ。お前が勝手に思ってただけだろ。あの不審者コックもな。ちなみに俺様は左利きだ」
「な、なるほど……」
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