一章  七月一日

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 「じゃあ、なんで僕はともかく星や青空がいるんだ?」  「うーんと、私は夜空君のガイド役ってことで呼ばれたの。青空君は……よく分からないな」  星は顔をしかめ、腕を組みながら、話をする。今、僕たちはさっきの戦いが終わって、疲れてしまっていた。まあ、僕と星は何もしていないが、ここは精神的なものだろう。僕たちはその場に座り込み、壁によっかかりながら話を続ける。青空と僕は教室側の壁に、星は向こう側の壁だ。  「では、僕たちがこの場にいるのは無意味だということなのだろうか?」  青空が話に入ってくる。青空は壁にはよっかからず、体育座りで話を聞いている。なんだろう、さっきとのギャップが……。  「どうだろう。無意味かどうかは分からないけど、今は全く理由が分からない状態だからね。なんとも言えないよ」  星がニコッと笑う。それを見た僕は思わず息を飲んでしまう。それに彼女は制服のスカートを短くしていて、座り方も大胆で、もう少しでその………。けしからん奴だ。  いやいや、そんなことを考えている暇は有るには有るが、気がひける。残り時間は十七分。ここからなら残り五分に出発すれば、余裕で間に合うだろう。  「………夜空君」  「うん?どうした?」  「エッチ」  「すみませんでした」  し、しまった……。あいつの【能力】をすっかり忘れていた……。速攻で謝った。
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