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「やはり…な」
義理堅そうな男が呟いた
彼の名前…いや、コードネームは嶄閣下
山を真っ二つに斬ったことからそう呼ばれている
「アーク。グリフォンを貸してくれないか?」
アークと呼ばれた男がんーと考え込む
「高くつくよ?」
アークは笑いながらそう言った
「つけとけ」
嶄はそう言うとアークの実験室に向かった
アークの実験とは公にできないほど危険な実験だ
化け物と化け物…そして人間の脳を融合させて人語がわかる化け物を造ること
そのできたキメラの強さは確かなものだが、それは危険過ぎた
一度1体のキメラが暴走して3人の死者が出た
それ以降、皆のアークを見る目が変わった
が、嶄はそうではなかった
これからもっと強大な力が必要になるからだ
今もそれが必要になったのだ
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