反逆者

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動脈も切れたのか、喩弦の右肩からは大量の血が流れていた 「やるなぁッ!まさかこんな傷を負わされるとは…久しぶりに肉体を動かすとはいえ、こんな雑魚にしてやられるとはな」 喩弦は流れる血を舐めながら言った 「この肉体はもうすぐ死ぬな…もう一度あれに戻るか…」 喩弦は訳のわからないことを言うと、突然倒れた 「一体どうなっていると言うのだ…。それよりもまずは…」 キリウスは喩弦を抱き上げ、車に向かった 「この出血の量は危険だな…仕方ない。手荒だが応急処置をするか…」 キリウスは車の中にある、予備のWATを指に嵌めた そしてこう呟いた 「フレイメネシス」 その瞬間、キリウスの手から小さな火が現れた キリウスはその火を喩弦の傷口に押し当てた 「あ…ぐ…」 気絶しているにも関わらず、喩弦は苦痛の表情を浮かべた
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