反逆者

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それから2日後にダートは目覚め、さらにその3日後に喩弦が目覚めた 「気分はどうだ?」 椅子に腰を下ろしている喩弦にキリウスが言った 「最悪だ。頭がやけに重い…別の誰かが俺の中にいる感じだ。多分、もう出ていったと思うけど」 「…そうか」 喩弦の言葉を聞いてキリウスは何かを納得した 喩弦がヒーリングカプセルに入った5日前 キリウスは喩弦の父である嶄とある話をしていた 「ではあの無限刀…喩弦のWATには殺戮を楽しんでいた化け物の魂が詰まっていると?」 「そうだ。私もかつてそいつに何の抵抗も出来ずに体を与えてしまった」 「何故…何故そのことを言わなかったのですか?」 キリウスは込み上げてくる怒りを抑えながらそう言った
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