1章

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「すみません!今日友達の命日なんで…」 「良いわよ!」 僕は急いで髪にワックスを馴染ませ、公園まで走った。 「タキ!ヒナ!マツ!ユウキ!」 「よっ」 タキはお菓子、ヒナとユウキは花束、僕はノートと鉛筆を… 「ユウキ…勉強したがってたもんな」 「僕たちがユウリの将来をねじ曲げたんだ…」 あんな所で鬼ごっこなんかしなければ… 「なんで消えたの…?私が…!!」 「ヒナ…大丈夫だよ」 ヒナはあの日から自分を責めだした… 「ほら!もうすぐだよ」 僕たち4人は揃って手を合わせた。 〝…フフッ〟 「キャアアアア!!」 「ヒナ!!」 今の声はいったい…!誰なんだ…!! 「ユ…ウリくんっ!!」 「ユウリ?」 「ヒナ!近くで子供が遊んでるだろ?きっとそれだよ」 「う、うん」
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