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あれから数年―― 俺は茜一筋となった時から女遊びはやめていたためもうしてなかった。 そんな俺も、もう大学卒業だ。 最後の電話から連絡は一切無く、繋がらなかった。アパートももう出たあとだった。 一回は会うことを諦めた俺だが、やはり好きな気持ちは無くならなかった。 俺はいまも茜一筋のまま… 「篤(アツシ)~~」 感傷に浸っていたとき、俺の耳にあの声が聞こえた。 大好きだった声、諦めた声、それでもずっと好きでい続けた声―― 「…茜?」
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