第1章

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冬・クリスマス間近 目覚まし時計が鳴る中、 私はベットの中にいた。しかし 数秒後、現実に引き戻された 「いやあ!遅れますわ」 綾芽は急いで制服に着替え、階段を駆け降りる。そして階段の上がりぐちに 「綾芽様おはようございます」 使用人の永惟望が立っていた。彼は家の事情で、今年の春からこの家で使用人として 働きながら高校へ通っている。歳は同い年だ 「望さんどうしてもう少し早く起こしてくれませんでしたの?」 ちなみに私は寝起きが悪い。 「すっすみませんあまりにもよく眠っていらしたから。それにまだ時間は」 望はきょとんとしていた 「何をのんびりしていますの?を見なさい」 私はそばにあったに目をやった。針は7時55分を指していた 「えっ!もうこんな時間!あれ、さっきまで7時30分を指していたのに?」 望は自分の腕時計に目をやった。かなり遅れていた 「そんな古いを使っているから。狂うのよ、新しいを」 「・・」 実はその腕時計は離婚して家を出た実のお父さんからの大事なプレゼントだった 「あっごめんなさい」 綾芽はふとそのことを思い出した。 「とっとにかく学校に行きますわよ。遅刻しちゃうわ。」 「はい」 望は少々天然です
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