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乾くことの無い傷だって
生きた証にできるなら
癒えることの無い傷だって
共に在(い)た証になるなら
それで構わないと思った
気づけば辺りはもう暗くて
隣に君はもういなくて
気づけば距離はもう遠くて
腕の中に愛はなくて
一人小さく嘲(わら)った
叶わないのも知ってた
叶える気なんてなかった
君は知ってか知らずか
笑顔はいつしか消えていた
また明日なんて言えない
二人の朝はこうして分かたれる
また逢おうなんて言えない
知らない朝の中 知らない君を見るのが
なんでか怖くて
乾くことのない愛だって
確かに僕にもあったよ
言えることのない秘密も
確かに僕にはあったよ
それで終わりだと思った
気づけば辺りは輝いて
隣の温もりは冷めていて
気づけばまた僕は一人で
手の平に未来などなくて
一人小さく泣いてた
また明日なんて言えない
二人の朝はこうして分かたれる
また逢おうなんて言えない
知らない朝の中 知らない君を見るのが
さよならなんて言えない
二人の夜はこうして醒める
おやすみなんて言えない
訪れた夜明けの中 君の涙を見るのが
ただ悔しくて
ただ怖くて
ただそれだけ
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