♥1

2/2
前へ
/23ページ
次へ
「どうも、新入社員の夜木匠と申します。今日からこの部署で皆さんと働かせてもらいます。よろしくお願いします。」 私は彼を見たとき、一瞬めまいで倒れそうになった。 「えー、みんなよろしく頼むぞ。んじゃ、夜木のデスクは冷川(れいかわ)の隣だな。」 嘘でしょ! なんでよりによって私の隣なのよ。 彼は荷物をデスクに置き私に体を向けた。 「よろしくお願いします、冷川さん」 「ええ、よろしく」 「え、冷川、れいかわレイカワ……。」 私は彼の顔が真っ青になるのを感じた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加