問題だらけの陸上部

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家に帰ると母親が晩ご飯を作っていた。 「ご飯、できたら呼ぶから。」 その声は、やっぱり冷たくて。 「はい・・・。」 そんなことに慣れてしまっている自分が情けなくて。 俺はまた、ふさぎ込んでしまう。 自分の部屋に行き、ベットに横たわり、目を閉じれば嫌でも思い出すアイツの言葉。 『透馬といて    いいことなんて          一つもなかった』
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