僕らのはじまり

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4月。 県立南岡高等学校。 入学式。 ここの新入生受付所に彼はいた。 「新入生の方ですか?」 「はい。」 「お名前お願いします。」 「上坂透馬(カミサカトウマ)」 「1-Cですね。 8時20分になったら体育館に来て下さい。」 「分かりました。」 上坂透馬 それが彼の名前。 どこにでもいるような少年。 黒髪を立てて、少し顔が整ったいまどきの少年。 でもそれは外見だけ。 この物語は、ちょっと変わった主人公とそれを取り巻くもっと変わった人達が人生をかけた青春のお話。
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