僕らのはじまり

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次の日学校に行くと 「おっは~トーマ!! 昨日のテレビ見た!? いや、トーマはテレビとか見なさそうだよね~」 昼休みになれば 「やっほ~ご飯食べよ~ え?トーマ購買組なの?? ダメだよちゃんと栄養とらなきゃ~。」 放課後になれば 「部活頑張ろうね~ じゃあまた明日!」 なんなんだアイツ。 まっ、そのうち俺に関わるのも飽きるだろ。 昨日言われた通り俺は陸上部の部室前に来てた。 今日は部長いんのかな。 「失礼します。上坂透馬です。」 するとドアが開いて、ジャージ姿の錦先輩が顔を出した。 「あ、上坂。待ってたよ。早く入ってー。」 「失礼します。」 「君が上坂?」 「はい。上坂透馬です。」 部室には数人いて、その中にいた一条先輩が声をかけた。 「俺は一条晴紀。 陸上部部長。よろしく。」 「よろしくお願いします。」 「上坂は入部希望者?」 「一応、見学だけ。 入部希望は今のところ考えてないです。」 「じゃあなんで来た?」 「興味があったから。」 「ふーん。 まぁ、いいや。 とりあえず仮入部扱いにするから。 ここにいる2人は入部希望者。 1年同士、仲良くな。」 一条先輩がそういうと2人の1年生は会釈してきた。 「とりあえず練習始めんぞ。」
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