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ミーティングが終わったあと、俺以外の1年2人の部員が一条先輩の所に向かっていった。
「俺達、部活やめたいんですけど。」
そう言ったのは銀縁眼鏡をかけた真面目そうなやつ。
っつか初日なのに!?
まだ入部届けも出してないのに!?
「なぜ?」
一条先輩がそう聞くと、今度は茶髪で童顔の、いかにもチャラ男が口を開いた。
「だって、陸上部が練習するなんて思わなくて。」
は?
「陸上部は運動部だ。
練習せずに何をする?」
その通りだ。
「いやだって・・・」
そう言って2人共黙ってしまった。
「もしかして、あのことを聞いて練習しないと思って入部希望したのか?
だったらお門違いだ。
帰れ。」
そう言って部長は出て行ってしまった。
俺の頭の中は、ただいまハテナで埋めつくされている。
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