あの頃の夢

噂、手紙、想い

10月31日、その日を境に手紙はぱったり来なくなった。

内容は｢やっぱり僕のことなんか嫌いになったんだね。きっとあの約束も……嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い｣

そして、私は夢を見た。

小さな子供が泣いていて、慰めようとしても手が届かなくて、声も届かなくて……でも、その子が言っていたことは耳に入った。

私の名前を、これまでに一人の男の子にしか言われたことのない、あの名前を。