29174人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
静「そんで、仕事回して貰えた?」
正直に言うと、友里亜はおじさんの用事なんか二の次で、割の良い仕事を回して貰いに行ったのだ。
友里亜「それがさー…」
肘を付き、その手に頭を置いてガッカリした表情をしてテーブルを指で叩いた友里亜。
友里亜「何か用事があったのをスッカリ忘れてたらしくてさぁ!呼び出した娘ほっといて、母ちゃんとロゥを連れて慌てて出て行っちゃったんだわ!ヒドく無いコレ!?」
捲くし立てて残ったお茶を一気に飲み干した友里亜。
声が大きいから喉の渇きも早いんだな、きっと。
つか
静「葛西おじさんらしいっちゃらしいけど…」
友里亜をほっといて出て行ったのはヒドく無い。
仕事回してくれない方がヒドい。
とか思う私。
だけどそれは、事務所所長として結構切羽詰まっているからと考えて頂ければ。
静「っても、本当は依頼無い方が平和な証拠なんだけどねー。」
友里亜「そそ!私等の仕事は警察や消防と同じ!違いは彼方は事件事故が無くても給料貰えるって事!」
二人でソファーに全開に背を預けてふんぞり返るように伸びる。
霊能商売も公務員にならんもんかしら?とか、二人で常に語り合っている事は此処だけの話って事に。
最初のコメントを投稿しよう!