ここは『出る』らしい

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静「そんで、仕事回して貰えた?」 正直に言うと、友里亜はおじさんの用事なんか二の次で、割の良い仕事を回して貰いに行ったのだ。 友里亜「それがさー…」 肘を付き、その手に頭を置いてガッカリした表情をしてテーブルを指で叩いた友里亜。 友里亜「何か用事があったのをスッカリ忘れてたらしくてさぁ!呼び出した娘ほっといて、母ちゃんとロゥを連れて慌てて出て行っちゃったんだわ!ヒドく無いコレ!?」 捲くし立てて残ったお茶を一気に飲み干した友里亜。 声が大きいから喉の渇きも早いんだな、きっと。 つか 静「葛西おじさんらしいっちゃらしいけど…」 友里亜をほっといて出て行ったのはヒドく無い。 仕事回してくれない方がヒドい。 とか思う私。 だけどそれは、事務所所長として結構切羽詰まっているからと考えて頂ければ。 静「っても、本当は依頼無い方が平和な証拠なんだけどねー。」 友里亜「そそ!私等の仕事は警察や消防と同じ!違いは彼方は事件事故が無くても給料貰えるって事!」 二人でソファーに全開に背を預けてふんぞり返るように伸びる。 霊能商売も公務員にならんもんかしら?とか、二人で常に語り合っている事は此処だけの話って事に。
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