あの時の二人

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御母様が用意してくれたご馳走をみんなでワイワイと騒ぎながら食べている最中、静が私の隣に何食わぬ顔で座った。 静「リリム、命狙われてるみたい。」 いきなり言われてギョッとするも、直ぐに平静になる。 リリム「例え命を狙われていようが、ジャバウォックが居るんだ。『同門』以外の人間には私を殺せないだろう?」 私には魔王に限りなく近い存在の飛竜、ジャバウォックが護りに付いている。 そんな私を殺せるのは、御母様の友達の大人達と『同門』くらいのものだ。 静「それはそうだけどさ…」 言い難そうにモジモジと身を捩る静。 リリム「何だい?まさかそんなにヤバい奴とか?まさか北嶋の伯父様レベルとか言わないだろうね。」 冗談で軽口を叩く私。 そこで漸く静が口を開いた。 静「『聞いた』んだよ。リリムのお父さんが若い魔女と共謀してリリムを殺そうとしているって…」 え? 呆然とした私… 静が何を言ったのか理解するのに、しばらくの時間を必要とした…
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