あの時の二人

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信じられない…御父様がそんな… 若い魔女とか…いや、そっちは何となく理解可能だが… だが『聞いた』のなら間違いは無い。 静「大丈夫だよリリム。私が守るから。」 軽く肩を叩く静。 リリム「大丈夫だって言われても…」 本当に御父様が私の命を狙っているのなら、あらゆる時間にチャンスがあると云える… 例えば、食事に毒を入れるとか… だが、御母様がそれを見抜けぬ訳が無いし… 静「…良かった、意外とショックじゃなくて。」 安心して椅子にもたれかかる静。 リリム「良かったって?」 静「お父さんに殺されるかもって思ったら、そりゃかなりのショックを受けると思うじゃん。」 ああ、そっちの方か。 リリム「私は御父様に期待は全くしていないから…」 御父様は私を愛していない。 御母様と、ロックフォードと繋がった儘でいる為の手段で私を必要としているだけだ。 つまり、私の命を狙っていると云う事は、御母様や御爺様も殺して、ロックフォードを乗っ取ると云う事にも繋がる。 若い魔女がそそのかしたのか、以前から企んでいたビジョンが明確となったのかは定かでは無いが…
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