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リリス「最強と慈愛が静に任せたのだ。とるに足りぬ、と云う理由か、静が自らやると申し出たかは定かでは無いが、彼等が最愛の娘を一人で行かせたのだ。何よりも『来ている』事から、『あの人』が静を守るだろう。そして君もだリリム。いや、私達家族をか。」
そして笑いながら続けた。
リリス「よく見ておけリリム。敵じゃなくて良かったと思うか、味方で良かったと思うか…最強と慈愛と『加護』をよく見ておけ…」
言われて霊視を始める私。
リリム「……本当だ…静…いつもと違う…」
霊力も身体能力も変わらない静…違うのは存在感。
私と同じ歳の女の子が、あそこまでのオーラを出せるものなのか…
何よりも、静は私達家族を守る為に一人で私の部屋に行ったんだ。
いくら『加護』が当てになる状況とは云え、始めたのは静の優しさと強さ。
リリム「誰も殺させない為に…私を不幸にしない為に…」
心臓がキュンと可愛く鼓動した。
元々父を見て男に期待していなかった私…
これが
初恋と云う物なのか?
同じ歳の女の子に?
ボッと顔が熱くなり、思わず手のひらで冷やした…
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