あの時の二人

50/55
29169人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
静「背に千本矢!腹に五百の矢あああああ!!」 髪が逆立たんばかりの『気』!! 友達の霊力を上乗せした今の静は、大人にも引けを取らないだろう。 「う、うわあああああああ!!」 御父様、いや、魔女が絶叫してハンマーを振り上げた。 8歳の静に恐怖を覚えて!! 静「破邪の光い!!」 向けた手のひらから無数の光の矢が放たれた!! 「ああああああああああああああああっっっっ!!」 沢山の光の矢を一身に浴び、貫かれた御父様… グルンと白眼を向き、前のめりて床に倒れ込む。 リリム「御父様を…殺しちゃった…訳じゃないよね…」 リリス「案ずるな。如何に日本の最高神の矢とは云え、静はまだまだ未熟。人間の肉を貫く程の高みには居ない。最も、向こうの魔女はどうなったかは知らんが。」 静「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!!」 大量の汗を掻き、体力をごっそり奪われて床に両手を付く静… その姿を視た私は、居ても立ってもいられずに、自分の寝室へ向かって駆け出した。
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!