ここは『出る』らしい

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印南『そうか。それなら良かった。そうそう、これは成功報酬になるが、ボーナスも出す。お前等の力だけで解決できたら、北嶋が40パーセントを35パーセントにしてやるそうだ。俺には何の事か解らんが。』 ウッソ! 40パーセントから35パーセント? あのパパが? いや、それよりも、この話にはパパが噛んでいる訳? いきなり不安になる私。 友里亜「いーじゃん!請けよう!北嶋のおじちゃんが自分からダウンさせるって、二度と言わないよ!超チャンスじゃん!!」 私と対照的に超ハイテンションではしゃぐ友里亜。 静「あのね、パパからこんな話が出るって事はね、『お前等の力だけじゃ絶対無理だからバーカ』と言ってるようなもんなのよ?」 自分達だけで、つまりはクロは使うなと云う事だ。 今の私達じゃ、クロ抜きでは勝てない相手と言っても過言ではないだろう。 友里亜「援軍送るって言ってたじゃん!大丈夫大丈夫!何とかなる!」 そう言って私から携帯を奪う。 友里亜「もしもし!印南のおじちゃん!請けるよ!仕事あんがとね!」 ばっ、馬鹿!! 慌てて奪い返そうとしたが、友里亜が腕を突っ張って私の頭を掴んで止める。 腕だけが虚しくバタバタと空を掴む。 印南『友里亜か?お前なら絶対にそう言うと思ったぞ。詳しい事は援軍から聞いてくれ。じゃあ頑張れよ。』 ガチャン!! 印南おじさんから電話を切ったようだ… 友里亜はニカッと笑いながら私にブイサインを向けた……
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