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リリムと云う名前はリリスおばさんが名付けたそうだ。
何か昔に『リリム』と呼ばれた女の人が居て、『リリム』として転生したから可哀想な想いをしたとか。
詳しくは教えて貰えなかったが、その女の人は『リリム』故に死ぬ事を願っていた、らしい。
パパやママが何かやって、女の人は『リリム』から解放されたが、それでも『リリム』には変わりない。
その女の人の愁いを完全に払うべく、生まれた娘に『リリム』と名付けた。
私の娘はこの子でお前では無い。
と云う意味合いがあったらしい。
全く以てチンプンカンプンな話だが、知る必要は無いらしいので、詳しい事は解らない。
その女の人が救われたのなら、問題は無いって事だ。
当のリリムも
「リリスの娘はリリムだろ?」
と、自分の名前に誇りを持っているので、まさしく問題にならない訳だ。
残念ながら、リリムはリリスおばさんの銀眼が遺伝しなかったが、リリスおばさんの若い頃にそっくりらしい。
つまりリリムはすんごい美人である。
友里亜にいちいち突っかかって行くのは、自慢のママがソフィアおばさんに勝てなかった胸の大きさで、自分も友里亜に勝てないからと云う理由もあるとか無いとか。
まぁ、リリムがすんごい美人だろうと、友里亜の胸がデカかろうと、私の方が可愛いから問題は無い!!
と、無い胸を精一杯張る、虚しい私が此処に居る!
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