ここは『出る』らしい

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―――無い胸を張るのも良いですが、本当に止めなくても宜しいでっしゃろか? クロの言葉にムッとしながらも友里亜とリリムに目を向け直す… 友里亜「わははは!もう怒ったよ私は!!魅鬼ぃ!!」 友里亜の後ろから花魁に類似した青白い顔の鬼…魅鬼(ミキ)が現れる。 友里亜「死なない程度にはしてやるよリリム!」 友里亜の号令でリリムに飛び掛かって行く魅鬼。 リリム「相変わらず簡単に挑発に乗る奴だね。我が敵の脳を喰い、狂気と幻覚を喚べ蛆虫共!!蠢く蟲ぃ!!」 リリムが呪を詠唱し、空から小指位の白い虫の幼虫みたいな物が沢山降ってくる。 静「マゴット喚び出しちゃったかぁ…」 蛆虫の姿をした悪魔で、人間の脳に食い込み、妄想と発狂をもたらすとされる。 一種の悪魔憑きに当たる訳だが… ―――仲良しなのは良い事どすが、やり過ぎ、行き過ぎは宜しくありませんえ。 静「だねー。そろそろ止めるかぁ…」 ―――お前等はアレを見ても、まだ仲良しと言い切るのか… 呆れた様子のジャバウォックを余所に、私はクロに止めるよう促す。
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