ここは『出る』らしい

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友里亜「ご、ごめん静…怒らないでよ…北嶋のおじちゃんにそっくりな迫力なんだから…」 リリム「私は…シーに嫌われたら自ら命を断つ覚悟がある…怒らないでくれシー…望みならばこの命…」 パパにそっくりな迫力って、私相当な破壊力じゃんか! それに怒られた程度で死ぬとか、どんなん? 溜め息を付き、私も座り直す。 静「うし。依頼の話しょうか。今は仕事優先。ね?」 カックンと頷く二人。 ―――やはり『同期』を纏められるのは静しかおりませんなぁ。 ニンマリ笑うクロ。 ―――まぁ、それも当然か。静は『同期』の中でも特別だからな。 ジャバウォックがニマニマしながら頷く。 静「纏めるとか特別とか、私の力じゃないじゃん。それは私の…」 続く言葉を遮り、クロが口を挟んだ。 ―――静はもう気付いたんどすな。今の貴女達では勝てない事を。 静「あ、うん。」 友里亜「だから、さっきも言ったけど、東雲は死んで10年弱でしょ?そんなに力が付くとは思えないんだけど。」 リリム「不本意ながら友里亜に同意する。それに、私も来たんだ。実質三対一…そんなに警戒する相手には思えない。」 死んで恨みを溜め込み、膨らむ時間と今の私達の力を考えての発言だろうが、それは違う。 私は首を横に振りながら話を続けた。
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