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静「東雲はパパを恨んで30年位か。生前から恨んでいる訳だし。生きている間、壊れていたらしいけど、仮にも呪術士。死ぬまでの時間、パパを殺す為に何らかの呪を自らに仕掛けた事は容易に想像がつく。」
友里亜「何で言い切れるのさ?」
静「ポイントはやはり管理者や山菜採り等は死んでいない、って所。」
ただの悪霊と化したのならば、管理者や第三者も殺す筈。
それこそ見境なしにだ。
パパが自業自得には手を貸さない事を踏まえての諸行ならば、悪霊と化した今でも、相当頭が切れる。
リリム「成る程…だが、私達も未熟とは云え、それなりの力はある。それでも及ばないと云うのは?」
静「パパを恨んでいるのなら、狙いはパパだから、パパを基準に力と戦略を考えている筈。」
霊能者の呼び掛けに応えず、第三者を殺さずならば、狙いはやはりパパと云える。
乞われて頼まれて、どうしようも無く、パパが腰を上げたとしよう。
自業自得の連中の為には動きたく無いパパのモチベーションは当然めっさ下がる。
それは東雲の勝率を上げる事にもなる。
そこまで考えているとしたら、東雲はパパを殺す為だけに存在する悪霊。
パパを基準にと考えているのなら、三人掛かりでもパパより遥かに劣る私達に勝ちを拾うのは難しいと考える訳だ。
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