ここは『出る』らしい

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庭で会議をしている静に近寄るウチ… ―――静、ウチは今回手は貸せません。この依頼は静達だけでやらなければなりません。ウチに頼る事をしない為に、ウチは依頼が終わるまで、勇の家に行こうと思います。 驚く静。そして友里亜ちゃん。 静「ちょ、ちょっと…それ本気?」 友里亜「待機すらしないって訳?北嶋のおじちゃんの指示なの?」 いきなり不安そうになる二人。 ―――勇の指示って訳では無いどすが、この仕事が終わったら、三人は『同期』の中で頭一つ飛び抜ける事になるでしょう。頑張りなさい。静。友里亜ちゃん。リリムちゃん。 ニンマリしながらジャバウォックさんの元へ戻るウチ。 静「本気かパパ…」 汗を滝のように流す静。 友里亜「いざとなったら…」 リリム「甘ったれるな友里亜。これは決定されていたんだ。嫌なら請けなければいい話だろう。何なら、君もジャバウォックとクロと一緒に北嶋の伯父様の家に逃げるがいいさ。」 友里亜「ばっ!馬鹿!誰がビビってるってーの!レベルアップできるなら、むしろ有り難い事じゃんか!!」 再びやいのやいの言い合う友里亜ちゃんとリリムちゃん。 ふふ…虚勢を張れる内はまだまだ余裕どす。 静、二人をちゃんと纏めなさいよ。 待っていたジャバウォックさんが頷いた。 ウチも頷き、飛び立つ。 勇の家から 静の成長を楽しみに視る為に。
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