29175人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
暴れ、転がっている葛西と目が合ってしまった俺。
葛西「……何笑ってやがるんだ印南!」
ヤバい。
標的を俺に変えやがったな葛西。
難癖付けて拘束を解かせようと云う算段か?
印南「悪い悪い…しかし…笑うなと言っても無理だろう。」
素直に答えた俺。
葛西「…そんな俺が可哀想だな、とか思うだろお前。お前は刑事。いわれのない拘束を受けている俺の人権を守らなければならない立場に居るんじゃないのか?」
おお!そう来たか!!
なかなか頭が回るじゃないか!
力押ししか能が無いとか思っていたが、別の一面を見せた葛西に普通に驚嘆した。
だが
印南「女房の意思らしいからな。云わば夫婦喧嘩。警察は民事不介入だ。」
実際拘束したのは北嶋だが、まぁ、そこは触れないでおこうか。
葛西「いいから解けよこの野郎!!解け印南!!ぶち殺すぞテメェェェ!!」
見直した矢先に警視総監に対しての脅し、暴言。
印南「それでこそ葛西だ!わはははは!!」
俺は笑い過ぎて顔が真っ赤になっている事だろう。
若い頃と全く変わらない。
ある意味安心した。
最初のコメントを投稿しよう!