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リリス「…どうやら請ける事になったようだな。リリム、書類を持ってジャバウォックで直ぐに向かえ。」
書類の入った茶封筒をリリムに渡すリリス。
リリム「解りましたお母様。絶対にシーは守ってみせます。」
ドンと胸を叩き、嬉しそうな顔をみせる。
ソフィア「ウチの友里亜もよろしくね。」
リリム「………なるべく…頑張ってみます…」
一転し、テンションが下がった。
尚美「ふふ…じゃあよろしくねリリム。」
リリム「了解しました伯母様!では!!」
ジャバウォックに乗り、飛び立つリリム。
あっという間に空に小さくなって行く。
リリス「やれやれ…すまないなソフィア。リリムは友里亜が静のパートナーになった事にヤキモチを妬いているんだ。」
困ったように頬を掻く。
ソフィアはお茶を淹れ直し、私達に渡しながら笑った。
ソフィア「『静の相棒』のポジションはみんな欲しがっているからね。友里亜はツイてたわ。」
尚美「言う程美味しく無いみたいよ。『あの人』は滅多に現れ無いしね。」
今回の依頼の件で久し振りに現れた『あの人』。
ウチの人が自業自得には手を貸さない事と、ウチの人とリリスの因果を払う為に、三年振り位で姿を現したのだ。
次に進む時期に来ていたから丁度良いと言いながら。
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