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ソフィア「次の段階かぁ…他の『同期』には申し訳ないけど、嬉しいものね。」
母として娘が成長できるチャンスが巡って来た事が単純に嬉しい私達。
お茶受けのクッキーを取る手が無意識に忙しい。
ソワソワしているのだ。
リリス「だが、それは誰の手も借りずが前提だからね。手放しには喜べない。」
尚美「ウチの人がクロも封じたからね…完全に自分達の力だけで解決させるつもりのようだし。無理なら逃げ帰ればみたいな事も言ってたし。ソフィアの旦那様が駆け付け無い限りは誰も手を貸せない状態になってるけど。」
ソフィア「だから拘束して貰いました。今頃『父ちゃんが今行くからなぁ!』とか言っているかと。」
大笑いする私達。
ソフィアの旦那様なら充分有り得る事だからだ。
ウチの人にも見習わせたい所もある程娘ラブな彼なら、あのグレイプニルを壊してまで駆け付けそうで怖い。
リリス「しかし、失敗したら逃げればいいだけだとか、相変わらず君の旦那はシンプルだな。」
尚美「無敵無敗の看板暖簾分けしたと云うのにねぇ…もう少し娘を心配して貰いたいものだわ。」
娘を信じているのか本当に何も考えていないのか。
だが、ウチの人が渋々ながら合意した所をみると、この依頼は決して絶望的では無いようだ。
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