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お喋りが止まらない私達。
どれ程の時間が経過したのだろうか。
裏山の上空に影が二つ現れた。
リリス「ジャバウォックが帰ったか。」
尚美「あら、今何時?ご飯の支度しないとうるさいからなぁ…」
腕時計を見る。
その時、影が私達の前に舞い降りる。
尚美「ご苦労様ジャバウォック。黒猫様もお久しぶりです。」
お辞儀をする私。
黒猫様も応えるようにお辞儀を返す。
―――お久しぶりですな尚美さん…なんや、『あの御人』が久し振りに動いたようで。
尚美「ええ。今もみんなでその話をしていた最中です。」
手をリリスとソフィアに向ける。
リリス「お久しぶりですバステト女神。この度は魔の物を御護りする領域に送り出して申し訳ない。」
ソフィア「お久しぶりです黒猫様。ウチの友里亜がお世話になっております。」
二人とも立ち上がり、頭を下げる。
―――お久しぶりどすリリスさんソフィアさん…魔の物を招き入れる事は不慣れで、ジャバウォックさんには不快な思いをさせたと思います。友里亜ちゃんは相変わらず元気ですよ。大きな声とか。
ニンマリ笑い応える黒猫様。
黒猫様もお変わりが無いようで、少し安心した。
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