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葛西「ぜぇ、ぜぇ…お、おいソフィア…グレイプニルを解けよ…」
汗まみれになりながら中央の休み場から北の日本庭園まで来た事は素直に驚嘆する。
するが、暑苦しさが倍増しているのに若干引く。
ソフィア「…解いたらどうなるの?」
すんごい冷たい目を旦那に向けるソフィア。
話し合いなんかするつもりも無いと言わんばかりだ。
葛西「そりゃお前、このナリじゃコンビニにも行けねぇ。トイレだって不便だ。」
ソフィア「成る程、理解できたわ。確かに色々不便ね。何より恥ずかしいし。」
……確かに色々恥ずかしい。
あの姿で近所をウロウロされるとご近所の白い視線を一身に浴びる事になる。
流石にそれは避けたいかも。
尚美「ねぇソフィア、条件付きとかで拘束を解いてやってもいいんじゃない?」
ソフィアの旦那様の瞳がキランと輝く。
―――そうどすな…色々不都合が生じますからね…
黒猫様も私の心理を見抜いた様子だ。
御自分の護っている娘の本家に変質者が現れたとかの風評を気にしてもいるだろうが。
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