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静「三浦さんの家と部屋は?」
リリム「マンションだな。そして部屋は四階だ。」
静「ノックされた窓の向こうは?」
リリム「勿論、外。手摺もベランダも無い。」
つまり人間ではノックは不可能。
三浦さんの身体が硬直し、カタカタと震える。
窓を閉ざしているカーテンが捲れ上がる。
締め切った窓のカーテンが捲れると云う事は…
黒い人影が窓から侵入してくるのが見える。
影だけながら、長い髪と痩せこけた頬とギョロリと見開いた瞳がハッキリと解った。
こいつが東雲…
…ジッ
画像が揺れた。
静「リリム…」
リリム「あ、ああ…すまない…」
東雲の姿を視た途端乱れた画像…
私にも解った。
アレは負の塊…
あのギラギラした瞳は、三浦さんなんか見ていない。
見ているのは、既に擦り切れている三浦さんの魂…
じわりじわりと壊し、最後には殺すつもりだ。
何よりも、私達三人よりも強い…
リリムも実際に視て初めて解ったんだろう。
一瞬だが、東雲に『恐怖した』んだ…
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