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鉱山跡地の施設前…
入り口にバリケードと頑丈そうな鍵が設置されている。
立ち入り出来ないように施錠しているんだ。
東雲の気配は…無い。
東雲どころか地縛霊の一人も居ない。
やはり中に入らないと解んないか。
そのまま扉を通り過ぎ、中へ侵入していく。
当たり前だが暗い。
窓には全て板を打ち付けているようだし、日光が入らない。
このような状況でも地縛霊の一人も居ないのは少しおかしい。
廃墟には行き場の無い霊魂が住処にする。
また通りすがりの霊魂も無い。
これだけ『綺麗』だと云うのに、空気が汚れている。
意味解んないなぁ…
取り敢えず進んでみる事にした。
気配を探りながら進んで行く私…
居ない…
居ない訳が無い。
どこかに隠れている?
コンクリートで塞がれた横穴に到着。
この奥に居るのか?
壁を抜けて横穴に入る。
うわ、さらに真っ暗って…
閉鎖してから地下水も処理していないのだろう。
岩肌に苔がびっしり生えている。
カビみたいで気持ち悪いなぁ…
ズンズン進むと、やがて行き止まりに当たった。
この先には冥穴があったが、今は崩壊して消滅しているみたいだ。
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