29176人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
今の私は云わば東雲に囲まれている状態…
オオオオオオオオオオオオ~!!オオオオオオオオオオオオオオオオ~!!
地の底から叫んでいるような慟哭…
一人二人じゃない、何十人もの慟哭…
改めて視ると、東雲の身体の中に無数の霊魂が顔のみ覗かせて埋まっている。
存在する筈の地縛霊や通りすがりの浮遊霊、更には殺した人達の霊魂を取り込んでたんだ…
全ての霊魂が苦悶の表情をして泣いている…
廃墟に霊が居ない理由はコレか!!
無性に頭にくる…
静「本当気に入らないわ東雲…」
蠢いていた東雲がピタリと止まる…
……キタジマァアア…チガウナァ…ダレダキサマハァア……!!
静「北嶋 静…アンタが憎んで怨んで仕方無い北嶋 勇の娘だよ!!」
……ムスメ…ソウカァ…!!ムスメカ…!!フッウフウ…ムスメカァアア…!!グフヘハハハハハ!!
歓喜する東雲!!
更に濃くなる施設内の闇!!
東雲がその不健康そうな顔を接近させてくる!!
最初のコメントを投稿しよう!