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友里亜「ヤバい!霊視を解きな静!!」
リリム「此方の居所がバレるぞ!!」
焦る二人だが、言われなくとも、だ。
だがその前に言っておかなきゃならない。
静「東雲!近い内に祓いに来るから逃げるなよ!!」
……ニゲル?ハッハッハァ…グフッ…ニゲルヒツヨウハナイ…コチラカラタズネテヤルノダカラ!!
歪んだ笑みを浮かべた顔が一際大きくなる!
静「無理だよ。事務所には来れない。理由は直ぐ解る。直接私がぶっ叩きに行くまで大人しく待ってろ!!」
捨て台詞カッコ悪いと思いながら霊視を解く私。
……イバショハワカッタンダヨオオオ!!
追って来る東雲!!
バンンン!!
家全体が地震が来たように揺れた!!
窓ガラスがビリビリと震えている…
友里亜「…知られた、ね…クロの神気が残って無かったら私等今頃…」
リリム「探知すると云う事は此方も探知されるリスクを負う…いずれにしても後には退けない…」
クロが残した神気が結界となり、家には侵入出来ないのは承知している。
だが、家が揺れる程の悪意を放つとは…
二人に負けない程、東雲に対して戦慄を覚えたが、どうせやらなきゃならない。
完全に覚悟が決まっただけだ。
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