邂逅

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戻った俺は狩りに出る事にした。 自業自得には手を貸さぬ北嶋。 ただ悪戯に来た馬鹿な輩を助ける真似はしない。 俺はそういった奴等の命を狩って、自らに取り込み、巨大になってきた。 俺を祓おうとする身の程知らずな連中も沢山やって来たが、決してそいつ等には手を出さず、自業自得の連中のみに狙いを定めて、だ。 北嶋をぶっ殺す為だけに力を蓄えて来たのだ。 自分が納得できる力量になるまでは北嶋とやり合う事は出来ない。 蓄えて蓄えて、奴が衰えた時に一気にぶち殺す事のみを考えて存在してきた。 だが、奴を殺すよりも楽しめそうな事が向こうからやってくるとは… 流石に娘が殺されたら、自業自得に手を貸さぬとは云え、悲しみに沈み、怒りに駆られて俺を滅ぼしに来るのだろうな。 だがそれもまた良し!! 滅ぼされようが、奴が一際大きな傷を残す事になるのだから!! それまでは馬鹿の命を狩って、より巨大になろう。 奴の 奴等の娘を恐怖と絶望の中、より確実に殺す為に………
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