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リリムの霊視を受信する私達。
わざわざ鍵を外して侵入した東雲。
恐怖を演出しているつもりだ。
書類で見た男子の顔。
生気の無い顔で床に転がるように眠っている。
お風呂に入っていないのか、髭が伸びて髪はバサバサ。
友里亜「お風呂に入ってシャンプーしてる時、背後に気配を感じる事無い?」
静「その気配が東雲って事ね。」
怖くてお風呂に入れなくなっちゃったのか。
リリム「奴が被害者の前に立った!」
薄汚い笑みを浮かべながら被害者の顔を覗き込む東雲。
そして棚に置かれてあった目覚まし時計を蹴り飛ばした。
「はっっっ!?」
被害者が目を覚まして飛び起きる。
同時に視界に入る東雲の顔。
思いっ切り目が合っている。
「はああっひぃあい!」
腰砕けになりながらも後退りする被害者。
それを『顔のみ』で追う東雲……
部屋が東雲の顔でいっぱいになる。
「うわ!うわわわわ!!ああっ!」
本、枕、灰皿…傍にあった物を手当たり次第に投げつける被害者だが、当然東雲の顔をすり抜け、虚しく壁や天井に当たっては落ちていく。
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