邂逅

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静「だけど、やはりパパを憎んでいる訳だから、パパにどうにかして復讐したい。ちょうど自分より弱い娘が現れたから、娘を殺せば復讐に繋がるとは思っているだろうけど。」 ま、これ以上被害者を殺す真似はしなくなるとは云え、私が東雲から狙われるのは確実だけど。 リリム「確かに、邪気はあったが殺す事に迷いが見えた。聞いた話だが、北嶋の伯父様は『刃向う気すら起こさないように追い込んだ』みたいだから、思い出したのならばこれ以上被害者は増えないだろう…」 友里亜「しかし、やっぱおじちゃんを怨んでるんだし、私等で憂さ晴らしするって事ね…『覚悟』っつった事を踏まえて、私等は絶対に殺すつもりで、それに対して報復されて自分が滅されてもいい、って考えか…」 被害者が増えない事は兎も角、東雲の標的になった事に気が滅入ったような二人。 静「……いいよ二人は。私一人でやるからさ。」 リリムは兎も角として友里亜は生前の東雲と接点が無い。 上手く行けば、友里亜だけは無事に済むかも知れない。
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