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静は黙って聞いていた。
相槌も打たずに、ただ真っ直ぐ私を見ながら聞いていた。
一通り話した後、徐に立ち上がる。
友里亜「ど、どしたん静?」
非常に非常に嫌な予感がした。
静はあっけらかんとしながら
静「そんなの仇取りに行くに決まってんじゃん。」
と、さも当然に言い放った。
当然半泣きしながら止める私…
友里亜「ダメだよ!父ちゃんや母ちゃんにバレちゃうじゃん!!」
静は『そこだ』と云わんばかりに指を差した。
静「おじさんやおばさんに言えないんでしょ?心配かけるってさ。んじゃ私が暴れたら問題ないじゃん。」
もう最高に意味が解らなかった。
イジメているのはクラス全員と云える。
大体40人位だ。
40人全てに対して暴れると云うのか?
静は確かに霊力は高いが、身体能力は普通の子と変わらない。
むしろ私の方が高いくらいだ。
友里亜「返り討ちにあっちゃうじゃん!!」
言わなきゃ良かったと云う後悔の念と共に必死に止める私。
静は
やると言ったら必ずやる。
例え結果が惨憺たる物になろうとも、だ。
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