あの時の二人

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助かった感があり、安堵して胸を撫で下ろす私。 静がそっと耳元で呟いた。 静「聞いて欲しい事はちゃんと言わなきゃ解んないよ。何で止めたいか、何が原因か解らなきゃおじさんもチンプンカンプンだよ?」 思わず睨み付ける。 友里亜「……だから心配かけるって言ったじゃん…」 静「子供の心配するのは当たり前だよ?あのパパですら心配する時は心配するんだから!!」 超胸を張り威張る静。 何かおかしな自慢をされて腰砕け状態になった。 静「ほら、ちゃんとおっきい声で話さなきゃ。私達行っちゃうよ?クシシ!!」 脅しか?明らかに脅しだな!? 静達が動いて大騒動になれば、結果的に父ちゃん母ちゃんの耳にも入る。 今言っても黙ってても同じ事だ。 静「ほら!勇気出して!ちゃんと伝わるよう、おっきい声で!!」 ドンと背中を押されて父ちゃんの前に押し出される私。 父ちゃんはおじちゃんと喧嘩中。 葛西「友里亜、危ねぇから退いてろ!」 静「違うよおじさん。友里亜が頑張っておじさんに話がしたいって言ってるんだよ。」 静がおじちゃんの動きを止めるようにおじちゃんの腕に絡みついた。 葛西「話?」 父ちゃんが止まって私に顔を向けた。
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